「認知症の方がお元気だった頃の趣味や好みがわかる方法はないかしら。連れ添ったご夫妻だと分かるのだけど、子供達は自分の親の食事の好みも知らないことが多いのよね。その方の好みに合わせて関わるようにしたいのだけど、分からなくて...」
この活動が始まるきっかけはふたつの出会いからでした。
1つ目は介護スタッフの研修を依頼されていた法人の専務の一言。
NPOまな市民後見セーフティーネット 代表理事 毛利 陽子
私は大きな宿題を貰いました「どうしたら良いのか...?」
そんなことを考えてい折に、エンディングノートに出会いました。「これだ!」と思いました。
次の出会いは、某銀行OB会でエンディングノートを作成することについての意見を伺いに行った時のことでした。
「書くのは良いけど、うちは子供がいないし、誰がこれを実行してくれるんだい?
あんたにお願いしたいのだが、やってくれないかな」
という意見でした。私は「他人である私ができないですよ、甥御さん、姪御さんはいないのですか?」
と答えると、ある方が「第三者でもできるはずだよ」と教えて下さい ました。
「分かりました。持ち帰って調べさせてください」と、2つ目の宿題を持ち帰りました。
そんな折に、知り合った司法書士から「市民後見」という制度があると聞き、
早速 調べてみると、東京大学で「市民後見人講座」があることが分かりました。
なんの迷いもなく申し込み半年に渡り受講しました。
その後、この講座で出会った仲間3人と専門家たちに協力を呼びかけNPOを立ち上 げました。
『お一人様が増えつつある中で、自分らしく生きること すなわち、行政任せでなく、
自分で自分を最後までしっかり見極め、備えたいと願う人の力になりたい... 』
そのような思いで、任意後見制度の啓蒙、終活支援を始めました。
活動していく中で多くの人の関心が
「亡くなった時のこと」「老後の生活について」であることが分かってきました。
そこで高齢者の住まい探しのお手伝や、老人ホーム視察セミナーなども行っています。
これからも、年を重ねる事によって起こる様々な不安に対し、一緒に考え、対策を講じることで
「最後まで自分らしく生きる」ためのお手伝いをさせていただこうと思います。
お手伝いを希望される方、お手伝いを一緒にしてゆきたい方、ぜひお声かけください。